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アヤビエ 『鉄の島』 最終更新日:2007/01/20
☆全曲、作詞作曲は涼平
1、シーサイドサーカスとパステル調 ★★★★
キラキラしたピアノとラッパ風のシンセ、そして楽器隊が徐々に絡むイントロから
重さのある楽器隊・ボーカルが同時に入るところでもう涼平ワールドに引きずりこまれる。
曲調は明るく軽快で爽やか!
ところどころに入る重めのギターと上下するベースが曲に動きをつけている。
2、教会プール ★★★★
ゆったりまったりとしていて、水の流れを感じさせる曲。
メロディアスさと変拍子の組み合わせがキャッチー!
3、灰キノコの森、さまよい魚 ★★
歌詞は『鉄の島』の中で一番わかりやすいファンタジーな内容なのに、
曲は疾走感があってハードなバンドサウンド!
歌詞の内容と曲の雰囲気がいまいち合ってないのが残念です…。
4、カオス・クリーム・フェスティバル ★★★★
力強いリズミカルなイントロでまさに祭りの雰囲気!
歌詞の中の祭りの展開も曲にピッタリで、個人的には終わり方が好きです!
5、ダウナービューティフルソング ★★
全体的にピコピコして、シンプルでダウナーでコンパクトにまとめられている。
歌詞は『鉄の島』の中では1曲だけ叙情的でメッセージ性がある。
6、猫夜亭 ★★★★
ちょっとディスコ風味?
ワウが効いてるトコロがファンキー!
オルガン風のシンセの音や、歌詞がとにかくかわいい!!
7、セシリー癖 ★★★★★
イントロで一見重い曲かと思いきや、
後は曲の勢いにまかせてひたすらメロディアスでキャッチー!
ボーカルのメロの中毒性はやばい!
総評: ★★★★★
ヘンテコ涼平ワールド全開!
このミニアルバムは「鉄の島」という架空の島を舞台にしたコンセプチュアルな内容で、
登場するキャラクターは動物たちや魚やアヤビエなどと多彩、そして全曲を通してのストーリー性もあり、
まさにアルバムになるためのアルバムだと思います!
曲は多様なジャンルの音楽性が顔を覗かせているものの、「涼平」という核でカッチリまとまっていて、
かつどの曲もキャッチーで聴きやすいです!
そして更に、CDの歌詞カードやジャケットのイラストは美鈴さんという方が描いているのですが、
これがめちゃくちゃかわいい!!!
イラストが歌詞の内容をより深めていると思うので、是非曲とあわせて見てほしいです!
ファンタジックなもの・かわいいものが好きな方には超オススメ!!
Dir en grey 『VULGAR』 最終更新日:2006/12/28
☆作詞・歌のメロディは全部京によるもの
1、audience KILLER LOOP (作曲:薫) ★★★★
まだ外は暗い、午前4時44分。(←コレは勝手に想像した。笑)
背筋が凍るような京のシャウトとともにVULGARは始まる。
ギラギラ光る刃物のようなピリピリとした重苦しさが充満している中、
ところどころで琴の音のようなギターが和風な雰囲気を醸し出している。
後半では京の高音の部分と、ブレイクをはさんだ後の畳み掛けるようなシャウトが聴きどころ。
歌詞は短いながら暗く重く皮肉的で、絶望さえ感じる。
2、THE ⅢD EMPIRE (作曲:京&堕威&敏弥) ★★★★★
けたたましいサイレンのような堕威のギターフレーズから始まり、
弦楽器隊ユニゾン+ドラムでズンズンドコドコしたミクスチャーロック!
歌詞では戦争を連想させる言葉が多用されていて、
それらの言葉の上を飛びはねながら1つづつ踏みつぶしていくような京の歌い方には
「その行為自体を馬鹿にしている」という意味がこめられている。
3、INCREASE BLUE (作曲:心夜) ★★★
洗濯機のゆすぎ洗いの音のようなイントロから
ノリノリでグルーヴィーそしてキャッチーな音の渦に飲み込まれるのが楽しい!
スプラッターを連想させる歌詞ながら、曲調はかなり明るい!
4、触紅 (作曲:薫) ★★
(暗さ+重さ+湿っぽさ)×和風=触紅
陰湿系薫曲が好きな人にはたまらないと思う。
5、砂上の唄 (作曲:京&堕威) ★★★★
涼しい海辺な雰囲気で叙情的。
ボーカルは全編メロディアス・ハイトーンで、特にサビは高い!
楽器隊は潮騒みたいな右ギターと波のうねりみたいなベースが雰囲気を作って
悲鳴のような薫のギターソロが悩ましい。
6、RED...[em] (作曲:京&堕威&敏弥) ★★★★★
かなりグランジ。(らしい)
歌詞ではキリスト教のイメージを伴う追憶的な情景が描かれ、
それが退廃的な響きとある浮遊感を持った曲調と合っている。
ボーカル含め各パートがまとまりがあり、それでいて奥行きのある展開が秀逸。
佳境に入ると、京のリクエストで取り入れられた堕威のギターソロがとにかく情熱的!最高!
また、この曲はファンの間では堕威のテーマソング的なモノとしてとらえられている。笑
7、明日無き幸福、呼笑亡き明日 (作曲:薫) ★★★★
「タッカタッカタッカタッカ…」というシャッフルリズムで超ダンサブル!
ドラムの心夜がかなりいい仕事してます!
全編ものすごい勢いの心夜サンですが、特にイイ!と思うのは「HUMAN GATE」の辺り!!
そしてハイテンションな歌詞・ボーカルも聴きドコロ!
個人的には中森明菜を連想させるような曲調です。
8、MARMALADE CHAINSAW (作曲:京&堕威) ★★★★
ヘヴィ&ハード!
イントロからだんだん体感速度が加速するような前奏はやばいスリリング!!
でもひたすらズンズンしてるかと思いきや、ボーカルはキャッチーでメロディアス!
でもキャッチーでメロディアスだと思いきや、シャウトもちゃんと各所に入ってます!
歌詞はライブ中の京自身を表したものだそうです。
9、かすみ (作曲:薫) ★★★★
ダーク・スロー。そして切ないメロディが印象的な3拍子の曲。
歌詞は純和風でミステリー調になっています。
特に最後のオチ的な部分が大好き!
10、Я TO THE CORE (作曲:心夜) ★★★★
1分45秒という短さながらも、それを感じさせない濃さ!
京のがなり声と楽器隊のシンプルな演奏がパンキッシュでとにかくノリノリであります!!
11、DRAIN AWAY (作曲:堕威) ★★★
一言で言えばミドルテンポの歌モノだけど、
厚みのある重たさと昭和風なノスタルジックな歌詞も含め、まさにDirにしか作れないような曲だと思います!
個人的には1回目のAメロのリズム隊とボーカルだけのところから、
段々とギターが入っていってサビにむかって盛り上がっていくところが大好きです!
12、NEW AGE CULTURE (作曲:薫) ★★
リフも歌詞もかなり洋楽?メタル?を意識したような感じ。
弦楽器隊ユニゾン+ドラムでズコズコ追いかけてくるみたいな!
サビではいかついコーラスと京の掛け合いが楽しいw
また京がコロコロと声を変えていく様も面白い!!
13、OBSCURE (作曲:薫) ★★★★★
混沌・暗黒・退廃・和風・狂気・重圧・耽美・醜悪…
こんな妖しげな世界がブァーって目の前に広がるような感じ。
Dir en greyにあるものは全て入ってると言っても良いでしょう!
また、このアルバムの核ともなる曲。
PVでみると、更に壮絶!!!
14、CHILD PREY (作曲:薫) ★★★★
超ライブ向き!
ボーカル・ギター・ベース・ドラム、そしてコーラス全部がまとまって
1コのカタマリとなってズンズン迫ってくるような疾走感がたまらない!
サビ(って言っていいのかな)では疾走感はそのままで爽やか!
ウチの友達は(たぶんコーラスが)「サッカーの応援歌みたい」って言ってました。笑
15、AMBER (作曲:薫) ★★★★
一見毒が無い、優しい歌に聴こえるが、果たしてそのこころは?!
歌い出しは低く、だんだん盛り上がっていって、
そして最後のサビでは京ならではの感情的な高めの声で!
個人的には湿っぽい雲が空中を覆っていたところに光が射し込んできたようなイメージの曲ですw
歌詞はまともに読むとウルっとくるので、たまにしか読みません!
(オマケ)、腐海 (作曲:心夜) ★★★★★
注意!このアルバムには入っていません!シングル『かすみ』のカップリングです。
でもVULGARの曲と合わせて聴いてほしいのでつけたしました。
ミドルテンポでダーク、しかし心夜が作曲したためか湿っぽさはなく淡々としています。
ところどころ、特に途中のブレイクの部分なんかは今までのDirには無いような感じの不思議系!
個人的にはイントロの堕威のギターの歪み具合が超ぐっとくる!!
ちなみにナウシカと関係あるのかどうかはわかりません。笑
総評: ★★★★★
文句なしに星5つ!
アルバム全体としてのまとまり、アルバムとしての曲調のバランス、曲間はほんと凄い!
1つのモノとしてコンセプチュアルな面で一貫しているのに、どれも個性的で捨て曲が無いってのもほんと凄い!
今のトコロ、私の中では最強チャンピオンアルバムです!!
暗ーい重ーい曲からポップでノリノリな曲までほんと多様性にとんでてあんまりクセもないと思うので
Dirに何かしら偏見を持ってる人も気に入る曲が絶対あるんじゃないかなぁと思います!
すごくすごくオススメです!!